345 days

おふぃすれでぃーとして勤労に励んでいましたが、2018年8月に娘を出産。2019年9月、フルタイム復帰しばたばたと過ごしています。

「SHAME」を観たじょ!

 

SHAME -シェイム- スペシャル・プライス [DVD]

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「愛なら、毎晩ティッシュにくるんで捨てている」

ニューヨークを舞台にセックス依存症の男の苦悩を描き、2011年・第68回ベネチア国際映画祭マイケル・ファスベンダー主演男優賞を受賞したドラマ。ニューヨークでエリートサラリーマンとして働くブランドンは、セックス依存症から抜け出せずにいた。そんなブランドンのもとに、恋愛依存症リストカット癖のある妹シシーが転がり込んでくる。互いに相容れない2人はともに生活することでますます孤独を深めていき、事態は悪い方向へと転がっていく。妹シシー役でキャリー・マリガンが共演。監督はイギリスの新鋭スティーブ・マックイーン

 

 

あんまりネタバレしたくないのでぼんやりとした感想。

ブランドンは性依存症。彼の部屋を訪れるのはセックスフレンドか売春婦だけ。

エリートだからこそ、ひたかくしにしていたにも関わらず日常の中でセックスにまつわることでどんどんプライドを傷つけられていく。彼はそんな自分を認められないでいる。

そこで大きな鍵となるのが妹シシー。彼女はバーで歌手として働いてて、「お兄ちゃん、一回私の歌聞きに来てよ」とかいってブランドンを呼ぶ。

その時の歌「ニューヨーク、ニューヨーク」を聞いてブランドンは涙を流す。

My little town blues        この小さな町での 悲しい思いが 

They are melting away       とけて 消えてゆく

I gonna make a brand new start of it   私はもう一度 出直すの

In old New York             懐かしい ニューヨークで 

 

If I can make it there          もしこの街でやっていけるなら

I'll make it anywhere         どこでだって 大丈夫 

It's up to you  New York, New York   すべてあなた次第 ニューヨーク

 

 その後のブランドンの話から、どうやら二人はアイルランドからの移民で、アメリカで生活するまでに苦労したらしいことは分かるけど、それだけ。

 この映画の大きな特徴であり、話題になるのも、「実はこうなんですよ」と映画の中で答えを出してしまうんじゃなくて、観ている人々に多くのことが委ねられている、という所だと思う。

 それを象徴しているのが「私たちは悪い人間じゃない。悪い所に居ただけ」というシシーの言葉や、ブランドンが見つめる白黒のアニメーションや、シシーのリストカットの跡とかとかとか。

 出てくる人々、特に主人公のブランドンは寡黙で、一切の愛情を切り捨てて、人間関係と言えばセックスだけ、という姿を演技で表現しているのはすごい。いいラストシーンだった。

そして、青を基調とした映像が美しい。特にDVDのジャケットにも使われてるOPの映像とファスベンダーの肉体美。素晴らしい。

大変きまずくなると思われるので、間違っても彼氏と一緒に観てはいけません。笑

 

あと、まったく関係ないけど、ポスターのあおりに使われていたコピー。いいですね、とても。笑

 


映画『SHAME-シェイムー』予告編 - YouTube